2021 A/W Collection

#1/2 & 2/2

 2021 A/W Collection #1/2 Concept

昨年はウィルスというとても小さな存在に翻弄され、自然の中にあっては人類が如何に小さな存在かを思い知らされた気がいたします.

移動が制限され、アトリエのある鎌倉から出ることもままならぬ中、コレクションのテーマを考えていました.
お召しになった花嫁さまが自然に過ごすことができるようなドレスを作りたいとこれまでも努力してきましたが、
あらためて鎌倉の豊かな自然に目を向けると、自然はとても親しみ深く、すっと身体やこころに馴染むものであるとも感じ、2021年のコレクションは、自然の色、質感、ニュアンスを大切にしたコレクションにしようと考えました.

Nuanceデザイナー
大塚由理

2021 A/W Collection #2/2 Concept

この度、2021 A/W # 2/2として新作を発表すると共に、ニュアンスのニューライン「サスティナブルライン」をリリースいたしました.

ブライダルやウェディング、ウェディングドレスと、
盛んに取り上げられる サスティナブルや、SDGs、エシカル
という概念の結びつきはあまり強くないように思います.
また、既存の業界の構造、調達や賃金格差、お客様との契約内容や提供方法など、エシカルとはいえないかたちも多く見受けられるように思います.

お二人の求める品質、人生の最良の日の中でもとくに特別な一日に相応しい特別感、それに見合う品質や価格.
これらはもちろんなのですが、そのドレスがエシカル(倫理的)・サスティナブルな素材や方法で作られたものであることも、アパレル業界同様、ウェディングドレス業界にも当然その責任が求められると考えています.

わたしたちが目指しているのは、
倫理的かつサスティナブルな価格や販売方法でデリバリーされたドレス.
長く引き継げるようきちんとメンテナンスされ、何回でも、毎回引き継いだブライズが満足し、お召しいただけるドレス.
提供する側にとっても持続的で倫理的な環境で作られた、
そんなドレスです.

エシカルではない素材の調達や作り方をする工場の大量生産品ではなく、デザインや素材選びから縫製、検品や提供方法まで丁寧に作られた本物を提供すること.
正しくメンテナンスされたレンタル品やリセール品を提供すること.
倫理的な提供方法をすること.

こういったカタチで、私たち日本のブライダル、ウェディング業界がドレスやサービスを提供し、お二人にドレス選びをしていただけるようになれば、
お二人の記念すべき日、これからの新しい人生のはじまりの日が、
地球人としての素晴らしいスタートをきる1日にもなるとおもいます.

この度リリースしたNuanceのサスティナブルラインは、そんなドレス選びをしていただくきっかけになれたらと想い、デザインしました.

サスティナブルラインはサスティナブル素材の割合を「%」表記し提供していきます.
そして、今後はサスティナブルライン以外のドレスにも積極的にサスティナブル素材を利用していくとともに、
ドレス素材だけでなく、1年以内に私達が使う紙類、梱包資材、ブランドセット類は100%倫理的/サスティナブルな方法で育成、製造された認証紙やエコプラスティック等の素材に切り替えを行っていきます.

その他、Nuanceの全てのドレスの素材や、資材調達、製造、配送で出たCO2をネットゼロにする取り組みや、サスティナビリティレポートの公開も進めています.
このあたりは、年内に発表できたらと考えております.

サスティナブルへの取り組みは、まだ手探りではありますが、クリエイションと合わせてしっかり取り組んでいきます.

Nuanceデザイナー
大塚由理

Look book

1st line

Nuance

2nd line

Blanc by Nuance

Sustainable line